ブランドと職人がつながり、職人と職人がつながる。そして、時にはジャンルや世代や人種も超え、さまざまな人が交差する場所。そんなイベントが『FUREAI PROJECT』であり、主催のワークウェアブランド〈TS DESIGN〉が表現しているのは、消費者への一方通行では終わらない、カルチャー込みの服作りだ。第一回はオリジナルアイテムの展示販売や、職人による音楽イベントが開催されたが、今回のテーマは、言うなれば”BACKYARD MARKET”。過去のアーカイブをスペシャルなセール価格で販売し、多くの職人で賑わった本イベントの様子をお届けしたい。
Photograph Cindy
走り屋と職人のカルチャーが交差する、大黒PAだから意味がある
TS DESIGNによる『FUREAI PROJECT』は、定期的にさまざまな場所で開催される、ワークウェアの展示・販売イベントプロジェクト。前回はカルチャーの発信地である東京都・渋谷にて、多くのアーティストやクリエイターが参加したイベントが開催された。そして今回の舞台として選ばれたのは、大黒パーキングエリア。ここは職人たちが集う場所であり、一方で車好きが日本だけでなく世界からも訪れる、人種やジャンルを超えたカルチャースポットなのだ。まさに職人のカルチャーとカーカルチャーが化学反応を起こすように、さまざまな人が訪れ、交流が行われた。
パーキングエリア内ではTS DESIGNのテントが建てられ、3日間限定の特設ブースにてアイテムを販売。店頭にはTS DESIGNのスタッフが広島と東京から赴き、お客さんとのコミュニケーションを積極的に(仕事中の職人さんも多いのでタイミングを見計らいながら)行なう姿が印象的だった。
パーキングエリア内ではTS DESIGNのテントが建てられ、3日間限定の特設ブースにてアイテムが販売された。ラインナップはアームスリーブやバラクラバ、靴下にロンTにジャケットなどさまざま。1000円以下のアイテムも販売されており、複数まとめ買いする来場者も多く見られた。
お財布に優しいアウトレット価格での販売や、職人がいる街へ自ら出向くようなイベントは、他のワークウェアブランドではほとんど前例がないのではないだろうか?職人からしたらなんだか嬉しくなるこの試みは、今後もカタチを変えて開催される模様。業界にいち早くコンプレッションウェアという概念を持ち込み、毎シーズン新しいワークスタイルを提案し続け、トレンドというより、もはや定番を作り上げていくTS DESIGN。こうしたコミュニティづくりを大切にするからこそ、ユーザーとの相互の関係が生まれ、街の声を代弁したウェアをリリースできるのだろう。
リアルイベントでしか手に入らないノベルティも足を運ぶ醍醐味
TS DESIGNのノベルティは、イベントによってラインナップが変わり、その場所に足を運んだ人のみ手にできるスペシャルなもの。通常のワークショップやオンラインでは手にできないグッズを手にすることは、TS DESIGNがつくるカルチャーの仲間入りを意味するはずだ。
イケてる場所にはイケてる人が集まるのが街のルール
走り屋の聖地であり、職人の聖地でもある大黒PAで行われたTS DESIGNのイベント。トレンドをつくり、トレンドを取り入れるワークウェアのイベントに訪れるのは、ブランドと共鳴するように感度が高く、クールな職人たち。イケてるブランドを着ているのがイケてる職人なのは、いまも昔も変わらない街のルールだ。
今回のイベントに足を運べなかった人も、ぜひ第3弾のアナウンスを楽しみにしてほしい。次は、あなたの街にTS DESIGNが来るかも?
TS DESIGN
広島発のワークウェアブランド。今季のワークウェアやグッズはもちろん、定期的にHPで公開されている職人へのインタビュー『IMPRESSIONS』も要チェックだ。
HP:https://tsdesign2008.com/?srsltid=AfmBOooL6zk8ZO5jw_kl9muQrnBzo3TUNxaQ2Xl7l1TY2CisfoUmL_g6
Instagram:https://www.instagram.com/tsdesign2008official/