不器用な生き方でも肯定したい
カッコよさの本質を知る職人たち
近くにいるようで遠い、街の職人たち。ファッションと言っていいかは分からないけど、リアルなスタイル+aを写真で伝えると共に、編集部がその人に聞きたいことを一つだけ問いかけます。本当にカッコいい人はスマホの中だけじゃなく、もっともっとそばにいるはずだ。
Photograph Ryo Sato text Ryota Tamanoi
Miyabi
内装屋/塗装屋 Age 23
「現場のルールなので」と、女の子にしてはかなりゴツく見えるハイカットの安全靴を着用。
アノラック ¥1500(WORKMAN)、その他本人私物
問 株式会社ワークマン URL workman.co.jp Instagram @workman_jp
仕事と育児で忙しい日々を乗り越えるコツはありますか?
”塗装女子”のハッシュタグをTIKTOKでたまに見かけたりするし、いま”職人女子”って言葉がトレンドの様子。例えば、ビールをガブ飲みする姿がバズり中のトラック運転手め◯め◯など、スマホ越しに「この子かわいいな」くらいの感じで見てる人も多いはず。でも、そんな女の子たちのライフスタイルは、すごくハードコアだ。5年前に双子を授かり、育児をする傍ら職人、モデル、飲食店での接客業など、東京で仕事に明け暮れるみやびさんに、休む暇はない。「この後仕事なんです」と、撮影時に履いてきてくれたセーフティシューズを見ると、塗装屋らしくペンキで真っ白に。もう洗っても絶対に落ちなそうな汚れは、職人としてお母さんとして休みなく働く、日々の葛藤そのものな気がする。だから、”忙しい毎日をどうやって乗り越えてきたんだろう?”って、お母さんの知恵を教えてもらうつもりだったけど、返ってきたのはすごくシンプルで理屈じゃない答えだった。「子供との週一のデートが唯一の楽しみであり、癒しです。子供の笑顔を糧として乗り越えてきました。息子のためならなんでもできると思います」。
in 東京都新宿区
@michan_0531